威勢よく「普及できる商品を作りたい☆」と言い放ってから、はや1年が経ちました…
ブログも更新せず、たまに頂く「ハンカチホルダーの入荷はいつですか?」という有難い電話やメールにも、ロクなお返事をしてこれませんでした。
布製「ハンカチホルダーoriduru」の販売を完全停止した時期に(1年半くらい前)、
ハンカチホルダーの縫製に疲れ果てていたのは確かです。
縫製で事業をやるのは、なかなか難しいものですね…
自分で縫製したものを、ミンネやクリーマなどで数百個も売りさばける、凄腕の方々もたしかにいらっしゃいます。
けれど、「自分にそれはできないな」というのは、事業をはじめた当初(2014年)から感じていました。
まず、「縫うのが好きじゃない」← 致命的 ((゚Д゚;))
それと、完璧主義なのか? 自分の至らなさでチョットでも縫い目や作りがズレてしまうと、
「もうコレ売れないっ!」とスグになってしまうので、10個作っても3個くらいしか満足するものが出来上がらず、
哀しいかな… 売れば売るほど赤字になっていくんです。
( いや、売れば売るほどってほど売れてないけれど (^_^;;) )
これはもう、ぜったいに商売で縫う人じゃない…
つまりは、ハンドメイド作家に全然向いていないんです…
私は、事業をはじめた当初から、製品の構造の特許を取得することを考えていました。
それで、ハンカチホルダーを、自分で果てしなくミシンで縫い続けるのではなく、
早い段階で営業をして、企業様と上手いことライセンス契約を結び、
ライセンス料で事業安泰っ☆
これが、当初おもい描いていた、楽天的すぎる事業の将来像だったのですが、
なんと… 私って営業力もなかったんですね… 残念すぎ(><)!
それでもう、「自分でやろう!」と腹をくくったのが、
布製ハンカチホルダーの販売を完全停止した時期(1年半くらい前)でした。
(引き続き、ライセンス企業様も募集中です!)
つまり、「もう縫うの無理…」と疲れてミシンにお暇を出したのと、
「普及できる商品を作りたい☆」という樹脂製品開発への決意、
ネガティブとポジティブ、両方の気持ちを抱えての、自分にとって新たなスタートだったんです。
このブランク中(一年強)、私が何をやっていたのかと申しますと、
普及できる工業製品を設計するのに、自分にとって必要と思われる、勉強をしていました!
CADの講習会に何度も通いました。主にFusion360。
埼玉には、無料でシッカリ教えてくれる、素晴らしい場所があります。
そして、小規模事業者持続化補助金という国の補助金制度に応募して、それを利用させていただきつつ、3Dプリンター(UP300)を買いました。
12月と1月に、少し動かして造形テストをしました。( まだぜんぜん初心者です… )
これは家のリビングに置いてあり、異常なまでの存在感を放っております(><)
電子レンジより一回り大きいやつ、なんてもんじゃないです!
↑ 届くまでチョットそう思ってた…
そして、特許の出願書類を自分で書いて、弁理士先生に添削してもらうということをやっていました。
無料で相談ができる知財支援センターも、利用させていただきました。
その特許は、昨年末に出願しました。
この3つの中で、一番大変だったのは、特許の出願書類を自分で書く作業でした。
はっきり言って、これは、本当に骨の折れる作業です。
日本語というものと、これほどまでに向き合わなきゃいけない作業って他に無いんじゃないかというくらいに、しんどい作業です。
(例えば、読点を打つ位置ひとつにしても、神経を使います…)
そうこうして、3月になりまして、
新型コロナウイルス感染症の流行で、信じられないような大騒ぎに、世界中がなりましたね…
子供が休校の間、私は、部屋の掃除ばっかりして過ごしていました。
事業のことは考えても仕方がないので( PCの前に座っても、ものの5分で誰かしらに呼ばれるせいで… )
頭を使わなくてもできる掃除を、ここぞとばかりにガンガンやりました。(大掃除)
それと、一日になぜか4食 + オヤツを食べる小6息子のために、
食事作りや後片付け、「保護者さまのお力添えが不可欠」なデジタル授業のサポート、等にかなり振り回されて過ごしました。
子供の休校措置が明けて、私が再び正面から事業と向き合える状況になると、
私は、これまでとても小さかった某市場が、コロナの騒ぎをきっかけに、急速に開けたことに気付きました。
衛生関連用品です!
たしかに、3月4月とで、「ショップおりづる」にあった、それまでなかなか動かなかった抗菌加工布が、飛ぶように売れていきました。
「皆、これで何を作るのかな~? マスクかな~?」
と思っていましたが、おそらくそれは合っていたと思います。
そういえば、「ハンカチホルダーは、いつ売るんですか?」の問い合わせも、コロナ自粛期間中、何件も頂きました。
コロナの騒動を越えて、衛生関連用品の市場は、大きく開けました。
特にマスク界隈!
マスク、マスクケース、マスクホルダー界隈の市場が、明らかに開けています。
これは… 衛生用品を取り扱う「ショップおりづる」にとって、チャンスなのか??と思いました。
ハンカチホルダーoridiruは、仮置き用のマスク入れとして、便利に使うことができます!
競合、めっちゃ増えてるけど( ^^;;)
ところで、
昨年末に出願した特許は、いつか新発売する予定の、新しいハンカチホルダーの構造です。
発売前ですが、早めに明かしてしまうと、
pomme-stick (ポム・スティック)というネーミングのハンカチホルダーになります。
いつかCADと3Dプリンターを駆使して樹脂でカタチにし、生産・販売したいと思っています。
けれど、樹脂を流し込む「型」を作るのって、すごく費用が掛かるんですよね。
だから、簡単には手を出せない。失敗もできない。
たとえば、穴の位置を数ミリずらしたいというだけで、型を作り直さなければならないらしい。
だから、例えCADと3Dプリンターを駆使して設計をしたとしても、それを100個、1000個と工場に発注することは、
個人で、今スグは未だできないんです…
そこで、元々ある「ハンカチホルダーoriduru」の方を、打ち抜きで作れないかな?と、この7月にふと思い立ちました。
このところ、頭が新商品の「ハンカチホルダーpomme-stick」 の方に行きがちでしたが、
「ハンカチホルダーoriduru」の構造であれば、「型」ではなく樹脂シートの打ち抜きで、費用を抑えて製品を作れるんじゃないかと、ふと思い立ちました。
「ハンカチホルダーoriduru」をまず軌道にのせて、その売り上げを「ハンカチホルダーpomme-stick」の資金に回せたら、と考えました。
さて、準備する「ハンカチホルダーoriduru」ですが、
ユニセックス(男女兼用)で使えるものを作ります。
今、加工会社さんと、いろいろ打ち合わせ中です。
打ち抜きであっても、打ち抜くための「型」は必要みたいです。
けれど、流し込む「型」と比較すると、だいぶ安く済みそう。
見積もりを出していただきましたが、わりと現実的。
100個だと赤字になりそうだけれど、早めに、この100個を皆さまに買っていただいて、
次の1000個から、少しずつ黒字にしていけると思います。
最初から1000個は、リスクが高すぎるので、決断できそうにないです。
「ハンカチホルダーpomme-stick」については、
まずは、ライセンス契約を結んでくれる企業様を探すことにします!
(やっぱり、これ大事。)
待ちに徹することなく、企業様に、お声掛けもしていきます。
まずは、「ハンカチホルダーoriduru」(おりづる)、そして次に、
「ハンカチホルダーpomme-stick」(ポム・スティック)、
発売を楽しみに待っていてください☆
また進展があれば、ブログに書きます。
よかったら、また覗きに来てください(^▽^)